時間を無駄にしない、効率を目指した勉強方法

モチベーションアップ

資格試験の勉強や自己投資で本を読むなど知識をインプットしていきたい。

しかし、日常生活の中では、仕事や学校から帰ってきて、疲れた状態ではどうしても集中できない場面があるかと思います。

家事をしたり、子供の世話をして、風呂に入ったり自宅に帰ってからもやるべきことは多く。

自分の時間として確保できる時間は限られています。

限られた時間を有効活用して、効率よく勉強を進めていく方法を私たちの身体の仕組みを踏まえて解説していきたいと思います。

ゆくゆくは、勉強したスキルを活かして仕事の新たな事業展開へ繋げられれば、会社に認められ給料アップへと自己投資が実っていけることを信じています。

 

人間の集中できる時間を理解しよう

・集中力は15分周期の波がある。

一般的には集中力の持続時間は90分(1時間30分)と言われる。

集中力が90分持続するという研究データを示されている方が中々見つかりません。

ウルトラディアンのリズムが90分周期ということが、そのように言われる理由ではないかと推測されます。

 

東京大学 薬学部の池谷裕二教授の研究で

休憩を挟みながら、短時間の学習積み上げ方法が、1時間の連続の学習より、長期間の学習効果はトータルの勉強時間は短いですが、効果があることが示唆されています。

集中力が40分程度しか持続しないことも脳波測定からも示されていました。

 

大阪大学の臼井教授の集中力の維持を調べるクロックテストの研究では、注意の“30分効果”について述べています。

同じことをしていると飽きてくる「心理的飽和状態」に陥るため

注意を持続させるためには気分転換が大切ということを述べられています。

そのため、学校の授業時間は小中高校45~50分、大学生は90分と1時間前後に決められている。

脳波のリズムで90分周期で集中が重要。

 

・テレビコマーシャルも集中力を見越して流している。

テレビのコマーシャルも10~15分間隔に1回流れることで視聴者の集中力を維持させるように作られています。

もちろん、スポンサーの関係もありますが。

見えないゴリラ実験でハーバード・メディカル・スクールの精神医学臨床准教授、Srini Pillay 氏

意識の集中によって、見ようと思っているものだけに注意が向けられ、重要な情報を見逃してしまうケースがあることを示した実験である。

あまりにも集中しすぎて過集中の状態に陥ると、脳が疲れて硬直化し、本当に大切なものが見えなくなる。

⇒つまり、テレビもずっと番組が続くより途中でCMを挟むことにより気分転換を図り、脳をリフレッシュさせ番組をよく見てもらうように脳の仕組みを考えたCMを流す時間を計画している。

 

つまり、作業内容を変えたり、気分転換したり、休憩したりしない限り、どんなに真面目に仕事をしていても、人間は集中力を低下させ、あるいは集中しすぎて脳を疲れさせ、仕事の効率を下げてしまうということ。

絶対に集中力は長くは続かないこと、

集中できていると感じていてもパフォーマンスが落ちた状態であることが

研究で示されている。

 

 

集中が続かない原因を少なくしよう。

・体調面

睡眠不足では、身体のパフォーマンスも落ちてしまいます。睡眠時間を確保することも大切です。

 

・周囲の環境面

 

誘惑するものが身の回りに多いと、集中力がそがれてしまいます。デスク周りにが物であふれていたり、スマホやパソコンなどがあることで、SNSを見てしまったりします。

勉強を始めようとしたときに机の周りをきれいに掃除を始めてしまった経験がある方は多くいると思います。

セルフハンディキャッピングという、勉強したくないという気持ちから、普段から掃除はやらなければいけないことという、正当化された行為をすることで現実逃避し、勉強を先延ばしをしていることになります。

また、机の周りが整理整頓されてないことで視覚からの情報を脳が認識してしまい集中力が物にフォーカスしてしまうことも問題があります。

掃除をすることで手の動かしていくため、作業が進んでいくことも、脳にとっては快感物質のドーパミンが分泌されることで達成感が得られることも掃除に集中してしまう原因だと考えられます。

机の周辺に物がないことも集中できる環境づくりと言えそうです。

勉強に必要なものしか周りに置かないようにする。

部屋に漫画が置いてあったり、携帯が着信があるだけでも、脳への情報伝達となるため要注意です。

 

アウトプットの必要性

 

効率よく勉強を進める上で記憶の定着させることが大切です。

 

エビングハウスの忘却曲線という研究があります。

時間経過による忘却度合いの変化を研究するための実験です。

最初の学習と間隔を空けた再学習で覚え直しに必要な所要時間の比率(節約率)を調査した。

節約率とは、一度覚えた内容を再び完全に記憶し直すまでに必要な時間がどれだけ節約できたかを表す割合である。

節約率が高いほど、学習内容の覚え直しが簡単であると言えます。

節約率が高いほど再学習にかかる時間や負担が少ないため、覚えている割合が高いと推測することはできるが、正確な記憶率や忘却率は忘却曲線が表しているわけではありません。

この実験では、「意味を持たない」3つのアルファベットの羅列を被験者に暗記させた結果であって、私たちが行う意味のあることの記憶とは、少し異なるため、記憶と再学習の関係性を確認するための実験の結果として参考に、見てください。

つまり、忘れてしまうのは当然であること

いかに覚えておく状態を維持するため、復習して覚えなおす時間を少なくするかを考えることが、

効率よく記憶の定着を図ることができるということです。

そのため、アウトプットを行うことが記憶の定着を図ることに繋がっていきます。

 

アウトプットの手段として

・友人に勉強を教えること

・ノートに書きだしてみる。(声に出してみることもいいです。)

・テスト形式で問題を解く。

 

アウトプットをすることで自分がわからないことが整理をすることができます。

友人に説明することで、より深く記憶として定着させることができます。

 

まとめ

・集中力には、ムラがあります。

・集中力の継続のために時間を区切って、休憩を挟む方が集中力が持続すること

・自分が集中していると感じていても、脳は疲れを感じ、パフォーマンスが落ちてしまっていること。

・集中力を維持する環境づくりも重要。

・机周りが散らかっていることも、脳が認識する情報が増える要因になるため、整理整頓も心掛けましょう。

・人間は忘れることは当然である。

・忘れた記憶を覚えなおす時間を節約するため、覚えておく時間を長く継続するため、復習のタイミングが重要。

・アウトプットが記憶の定着を図る手段。教える。書き出す。テストするなど。

勉強を効率よくすすめるため、皆さんもぜひ、参考にしてみてください。

 

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参考文献

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