学資保険は絶対入るな!我が家の教育資金の貯め方【新NISA/iDeCo活用術】
最終更新日:2025年8月
目次
【結論】学資保険より新NISAとiDeCoが圧倒的に効率的!
学資保険は「元本保証」「満期返戻金」などの安心感がある一方で、
利回りが低すぎる・途中解約で損をするというデメリットがあります。
一方、新NISAやiDeCoを活用した長期積立投資であれば、複利効果+非課税のメリットが得られます。
学資保険の3つのデメリット
- 利率がほぼ0%:定期預金並み。インフレに負ける。
- 途中解約で元本割れ:柔軟性がない。
- 保障内容が薄い:保険にしては保障が弱く、貯蓄としてはリターンが少ない。
比較項目 | 学資保険 |
新NISA(つみたて投資枠)
|
お金の性質 | 貯蓄(保険商品) |
投資(金融商品)
|
元本保証 | あり(保険会社が破綻しない限り) |
なし(価格が変動し元本割れの可能性あり)
|
想定利回り | 低い(年利換算で**0.5%~1%**程度) |
変動(年平均**3%~7%**などが期待されるが保証はない)
|
税金の優遇 | 生命保険料控除(所得税・住民税が少し安くなる) |
運用で得た利益がすべて非課税
|
お金の引き出し | 途中解約は元本割れの可能性が高い(流動性低い) |
原則いつでも引き出し可能(流動性高い)
|
加入者の生死 | 契約者(親)に万一のことがあれば、以降の保険料払込が免除され、満期金は受け取れる |
運用はそのまま継続される(払込免除の機能はない)
|
インフレ耐性 | 弱い(将来お金の価値が下がっても受取額は同じ) |
強い(経済成長と共にお金の価値も増えることが期待できる)
|
じゃあどうやって教育費を準備すればいい?
我が家では学資保険には入らず、以下の方法で教育資金を準備しています:
- 新NISA(つみたて投資枠)を活用して15年運用
- iDeCoを夫婦で掛けて節税+老後資金にも回す
- ジュニアNISA廃止後は親のNISAで目的別口座管理
新NISAを教育費に活用する方法
新NISAでは年間120万円まで「つみたて投資枠」で非課税投資が可能。
これを15年間積み立てると、年利5%で運用した場合、約310万円に育ちます。
※シミュレーション例:月1.5万円 × 15年(180ヶ月) 年利5%
iDeCoは教育費目的には使えない?
iDeCoは原則60歳まで引き出せませんが、親の老後資金をiDeCoで用意すれば、その分子どもの教育費に資金を回せるという考え方ができます。
学資保険では不十分な理由【図解】
以下は、学資保険と新NISAでの運用差を比較した図です
学資保険: 返戻率103%(比較的良い条件)で計算
新NISA: 年平均利回り5%で複利運用できたと仮定
【毎月3万円・18年間積立シミュレーション】
■ 支払総額(元本): 648万円
■ 18年後の受取額(予測)
学資保険 (返戻率103%)【約667万円】
新NISA (年利5%で複利運用)【約1,042万円】
新NISAでインデックス投資による平均利回り
-
国内株式(例:日経平均、TOPIX):過去10~20年の平均で6~9%程度の収益が多い。
-
米国株式(S&P500など):長期の平均で8~12%、やはり5年平均では20%を超える実績もあるが、これは一時的な上昇を含む。
-
世界株式インデックス:4~7%程度が一般的。
-
インデックス投資全体の超長期平均リターン:年率約7%程度が目安とされています。
つまり、子どもが大学へ進学する18歳になるまでの期間を長期投資で大学資金を準備すると考えれば少なく見積もって平均利回りが5%の想定ではこのようなシミュレーションになります。また毎月の積立金額を増やせばさらに運用益を期待することも可能です。
とは言っても小学校、中学、高校と大学進学までの間にまとまった教育資金も必要となるタイミングは考えられるため、長期投資では準備できない期間は投資と併せて銀行預金で貯蓄をしていくことが最善と言えます。
ただし、ここで示した利回りは過去暫定の実績や平均値であり、将来も同じ見通しが保証されるわけではありません。年単位では大きく見通しが変動することもあり、リターンがマイナスとなる年もありますので、長期的な視点が重要です。
教育資金は「複数口座&目的別運用」がカギ
教育費を一箇所にまとめるのではなく、以下のように分けておくと安心です:
- 短期用:普通預金(塾や習い事)
- 中期用:新NISA(大学入学時に向けて)
- 長期用:iDeCo(老後資金として分離)
まとめ:教育資金は賢く積立、保険は「安心料」と割り切って
学資保険は決して「悪」ではありませんが、今の時代において効率的とは言いがたいです。
賢く増やしたいなら、新NISAやiDeCoをフル活用して税金メリットと時間を味方につけるのが正解です。
コメント