管理栄養士向けのアルコールの話し。カロリー一覧(種類別)お酒の知識をアップデート。

健康



管理栄養士向けのアルコールの話を復習&知識のアップロードを目的に解説していきます。

実際に私自身が質問を受けることが多かったことをまとめてみました。

そういえば、そんなこと勉強した。

栄養相談で患者によく聞かれる。

お酒の席で、「一緒にこれ食べた方が、この栄養素があるから、2日酔いの可能性が防げる」なんて栄養士っぽく解説できたらいいですよね。

もちろん、栄養士ではない、一般の方にもわかるように解説していきたいと思います。

気ままに読んでいただければと思います。

 

アルコールのカロリー

アルコールは1グラムあたり7.1kcalを生じます。

しかし、実際のお酒には日本酒、ワイン等の果実酒など糖質やタンパク質を含むため、その分カロリーは高くなります。

また、お酒を割る時のソーダやジュースなどわりものでも、変わってくるので、注意が必要です。

純アルコール(g)の計算方法

酒の量(mL) × 度数または% / 100 × 比重(0.8) = 純アルコール量(g)

例えばアルコール度数5%のビール500mlに含まれる純アルコール量は、500ml×5%(0.05)×0.8(エタノールの水に対する比重)=20gという計算になります。

お酒の種類別の度数目安

お酒の種類・商品によってアルコールの度数に違いがあるため、あくまで目安のアルコール度数をまとめました。

アルコール度数目安 適量(純アルコール20g相当) あなたのアルコール摂取量はどのくらい? 飲んだ量(x)
ビール 5% ジョッキ1杯(500ml) 5×0.8÷100×(x)
ワイン 12% 208ml 12×0.8÷100×(x)
焼酎 20% 125ml 20×0.8÷100×(x)
焼酎 25% 100ml 25×0.8÷100×(x)
日本酒 15% 1合(約180ml) 15×0.8÷100×(x)
ウイスキー  43% 29ml 43×0.8÷100×(x)
酎ハイ 9% 277ml 9×0.8÷100×(x)
酎ハイ 5% 500ml 5×0.8÷100×(x)

 

純アルコール20g/日未満の理由

各種治療ガイドラインにおいて、アルコールの摂取量が20g程度に示されています。

高血圧治療ガイドライン2019年では、20g程度、動脈硬化学会では、25g以下、糖尿病診療ガイドライン2019では25g以下と示されており飲酒量の目安が示されています。

 

「酒は百薬の長」と言われますが、最近の疫学研究から、一部の場合において、適度な飲酒は健康面にいい影響をもたらす可能性も示唆されています。

 

高血圧症、脳出血は飲酒量の増加でリスクが高くなる。

肝硬変は飲酒量の少ないうちあ、ほとんどリスクはないが、飲酒量の増加でリスクが高値となります。

虚血性心疾患・脳梗塞・2型糖尿病については、非飲酒者に比べて少量飲酒者のリスクがむしろ低く、さらに飲酒量が増えれば今度はリスクが非飲酒者のそれより高くなるというJカーブのパターンです。

男女とも、外傷やその他の外因による死亡以外は、がん・心血管疾患および総死亡でJカーブが見られます[3]。総死亡でみると男女とも1日平均23g未満(日本酒1合未満)で最もリスクが低くなっています。

厚生労働省e-ヘルスネット

γ-GTPと肝機能との関連

血液検査で飲酒習慣が特に影響して変化するのが、γ-GTPです。

肝臓の細胞で障害(炎症)を起こすことで、細胞膜が壊れることで、細胞外に逸脱する酵素がγ-GTPです。

飲酒により体内に吸収されたアルコールは、肝臓で代謝され無毒化されます。

アルコール摂取、脂肪肝、ウイルスなどにより肝細胞の炎症が起こると、アポトーシスによる、自己防衛機能により細胞が死滅します。

しかし、細胞の再生を繰り返す過程で幹細胞の繊維化や繊維化による肝臓内の血管が狭小化し、血流の循環が悪くなり、門脈圧亢進や肝臓の繊維が進み肝硬変の病態に進むことになります。

栄養指導では、アルコール飲酒習慣がある場合には、禁酒を進めることで、肝細胞の炎症を起こさないようなるため、γ-GTPの低下を期待できます。

代謝経路から解説するお酒の栄養

e-ヘルスネット

 

アルコールの代謝の話

アルコールは、吸収されると胃から20%、小腸から80%が吸収されると報告されています。

そのため、胃に食べ物がない、空腹の状態でお酒を飲むと胃から腸への流れが速いため、アルコールの吸収が早いため酔いが回りやすくなります。

お酒に弱い方は、食事をしながら、お酒を飲むことで、悪酔いを防げる可能性があります。

アルコールは吸収されると、肝臓で分解されます。

アルコール脱水素酵素(ADH)により有毒なアセトアルデヒドに酸化されます。

一部はミクロソームエタノール酸化系やカタラーゼで酸化が行なわれます。

アセトアルデヒドは主に2型アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)で酢酸に酸化されます。

1型アルデヒド脱水素酵素(ALDH1)も補助的ながら酸化に関わっています。

酢酸は血液に乗って肝臓を離れ、筋肉や心臓に移動してTCA回路へ流入し、さらに分解され、最終的には炭酸ガスと水になります。

この間に1gのアルコールから、約7カロリーの熱を産出します。

お酒の弱い体質

アセトアルデヒドを分解する2型アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)は遺伝の影響を受ける。

酵素の分泌が少ない、または分泌されない人はアセトアルデヒドを分解がすすまないため、アセトアルデヒドの血中濃度が上昇し、フラッシングと呼ばれる、顔面紅潮や頭痛、動機などの症状を呈する。

これが不快な症状のため、お酒は飲めない体質と言われる所以である。

お酒の飲むとトイレが近くなる

お酒を飲むとトイレが近くなるのは、アルコールによるバソプレシン(抗利尿ホルモン)の分泌を抑制するように働くこと、物理量的に水分摂取量が多くなるためである。

そのため、トイレが近くなるのは、生理現象であるが、水分が排出されたぶん、水分補給をしましょう。

既出のアセトアルデヒドの話で脱水状態であると、アセトアルデヒドの濃度が高くなるため、翌日の2日酔いのリスクがあるため、水分補給は、水分の吸収スピードを考慮して、スポーツドリンク等を活用することで、肝臓で枯渇したグリコーゲンを補う意味も含めて有用と考えます。

〆のラーメン、お茶づけ

お酒の分解で代謝をすすめる際にエネルギーとして糖が消費されます。

そのため、糖が枯渇するために、身体が欲するようになっています。

また、塩分などの電解質の必要量も増します。

体が自然としょっぱいものを欲するのかもしれません。

2日酔い

身体が分解できるアルコールの量には、個人差があり具体的に数値で示すことは難しいですが、お酒を飲み過ぎた日の翌日に2日酔いを経験されたことある方もいらっしゃいますよね。

2日酔いになると、症状の表れ方はそれぞれですが、頭痛、吐き気、酒臭い、関節痛などの症状は、翌日、動けなくなり、飲み過ぎたことを後悔しますよね。

典型的な症状がでるのは、アルコールを肝臓で分解されてできるアセトアルデヒドの血中濃度が高くなっているからです。

体が分解が追いつかないアルコールの許容量を超えた量の飲んでしまうと起こるので、注意しましょう。

アルコールを飲むと酔いで判断力も鈍くなるため、お酒の付き合いで失敗しないように気を付けたいですね。

 

 

新ジャンルビールの分類

最近、ビールのコマーシャルをよく見かけますよね。

新ジャンルのビールが販売されているってご存知でしたか。

新ジャンルとは、何か順番に解説していきます。

 

酒税法では、使用原料と麦芽の使用割合により、ビールと発泡酒を区分しています。

 

以下は、酒税法の原文です。

  1. ビール
    イ 麦芽、ホップ及び水を原料として発酵させたもの(以下「イ号ビール」といいます。)  (麦芽の使用割合100%)                                                                                            ロ 麦芽、ホップ、水及び麦その他の一定の副原料(※1)を原料として発酵させたものであって、その原料に使用した麦その他の一定の副原料の重量の合計が麦芽の重量の  50% 以下のもの(以下「ロ号ビール」といいます。)ロ号ビールの副原料に関し、麦芽の重量の 5%の重量の範囲内で使用ができる。                                ※1 「麦その他の一定の副原料」とは、麦、米、とうもろこし、こうりゃん、ばれいしょ、でん粉、糖類又は一定の苦味料若しくは着色料となっていましたが、平成 29 年度税制改正により要件が緩和されました。                                                                                                                                                                                    新たに使用できる副原料                                           ① 果実(果実を乾燥させ、若しくは煮つめたもの又は濃縮した果汁を含む。)
    ② コリアンダー又はその種
    ③ ビールに香り又は味を付けるために使用する次の物品
    ・ こしょう、シナモン、クローブ、さんしょうその他の香辛料又はその原料
    ・ カモミール、セージ、バジル、レモングラスその他のハーブ
    ・ かんしょ、かぼちゃその他の野菜(野菜を乾燥させ、又は煮つめたものを含む。)
    ・ そば又はごま
    ・ 蜂蜜その他の含糖質物、食塩又はみそ
    ・ 花又は茶、コーヒー、ココア若しくはこれらの調製品
    ・ かき、こんぶ、わかめ又はかつお節
    なお、これらの物品をビールの原料として大量に使用したものは、ビール本来の姿から大きく乖離した酒類になるものと考えられますので、その使用するこれらの物品の重量の合計は、ビールの必須原料である麦芽の重量の 100 分の5を超えない範囲内に限られています。
  2. 発泡酒
    発泡酒は、麦芽又は麦を原料の一部とした発泡性のある酒類で、具体的には、A 麦芽の使用割合が50%未満のもの、B ビールの製造に認められない原料を使用したもの、C 麦芽を使用せず麦を原料の一部としたものが該当します。
    なお、発泡酒については麦芽の使用割合により税率が3分類に区分されています。

平成29年度税制改正によるビールの定義の改正に関するQ&A

3.新ジャンル(第3ののビール)

麦芽をしようせずに、大豆やコーン、もしくは、発泡酒に麦由来のスピリッツ、焼酎など別のアルコールを使用してビールの風味に近づけた商品。酒税法の改定にともない、税率の高騰から消費者のビール離れを回避するため、メーカー各社が試行錯誤をして開発された新ジャンルのビール。

酒税率一覧表(平成18年5月1日~)より

 

 

キリンの本麒麟

アサヒのクリアアサヒ

サッポロの麦とホップ

サントリーの金麦など

各メーカーより第3のビールとして売り出されています。

https://www.brewers.or.jp/release/pdf/20201001_display.pdf

 

↓↓ただいま、更新中です、しばしお待ちください。

 

 

 

https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/22_letter/data/news_2018_vol1/p17.pdf

 

アルコール性肝疾患 - 02. 肝胆道疾患 - MSDマニュアル プロフェッショナル版
アルコール性肝疾患-病因、病理生理学、症状、徴候、診断および予後についてはMSDマニュアル-プロフェッショナル版へ。

 

https://www.kyorin-pharm.co.jp/prodinfo/useful/doctorsalon/upload_docs/170961-1-24.pdf

アルコールの吸収と分解
体内に摂取されたアルコールは、胃および小腸上部で吸収されます。吸収は全般的に速く、消化管内のアルコールは飲酒後1~2時間でほぼ吸収されます。吸収とともに分解も速やかに開始されます。アルコール分解の最初のステップは主に肝臓で行なわれ、その後は筋肉が主体となります。 飲酒後血中濃度のピークは30分~2時間後に現れ、その後...
内分泌系の概要 - 10. 内分泌疾患と代謝性疾患 - MSDマニュアル プロフェッショナル版
内分泌系の概要および10. 内分泌疾患と代謝性疾患については、MSDマニュアル-プロフェッショナル版のこちらをご覧ください。

 

https://www.brewers.or.jp/release/pdf/20201001_display.pdf

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